婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
2.
ジェームスが城内に戻ったのを見届けてから、ギデオンが雪かきについてエステルに説明を始める。
「いいか? 雪には大きく分けて二種類ある。今日のようなさらさらとした雪。これは軽いから、まだ雪かきもしやすい。だが、春が近づくにつれ、雪は水分を多く含むようになり、べたっと重い雪になる。この雪かきがわりと堪える。だが、どちらにしろこまめに雪かきをすることが大事だ。積もりすぎると、どうしようもなくなるからな」
だからみんな、こんな朝早くから作業をしているのだろう。
「使う道、すべてを雪かきしては時間も人手も足りない。だから、俺たちは雪かきをする道を決めている。城塞までを繋ぐこのメインの道だ」
ギデオンが示した先では、いろんな人がせっせと雪をかいており、すでに道ができていた。その分、両脇には雪壁ができあがっている。
「この道の雪かきを中心的に行い、あとは各家へと繋がる道の雪かきをする」
「わかりました。かいた雪はあのように道の両脇に積めばよろしいのですね?」
「雪は見た目よりも重い。できるだけ最小限の動きで雪をどかすとなれば、両脇に放り投げる形になる」
「いいか? 雪には大きく分けて二種類ある。今日のようなさらさらとした雪。これは軽いから、まだ雪かきもしやすい。だが、春が近づくにつれ、雪は水分を多く含むようになり、べたっと重い雪になる。この雪かきがわりと堪える。だが、どちらにしろこまめに雪かきをすることが大事だ。積もりすぎると、どうしようもなくなるからな」
だからみんな、こんな朝早くから作業をしているのだろう。
「使う道、すべてを雪かきしては時間も人手も足りない。だから、俺たちは雪かきをする道を決めている。城塞までを繋ぐこのメインの道だ」
ギデオンが示した先では、いろんな人がせっせと雪をかいており、すでに道ができていた。その分、両脇には雪壁ができあがっている。
「この道の雪かきを中心的に行い、あとは各家へと繋がる道の雪かきをする」
「わかりました。かいた雪はあのように道の両脇に積めばよろしいのですね?」
「雪は見た目よりも重い。できるだけ最小限の動きで雪をどかすとなれば、両脇に放り投げる形になる」