Excessive love.
Prologue
この日は人生で最悪の日だった。
特に見るつもりはなかったけれど、たまたま彼のスマホがテーブルの上に置きっぱなしにされていて、通知が見えてしまった。
«りゅうくん、昨日は楽しかった~♡
今日は会えないのかな?寂しいよ~»
顔文字と絵文字たっぷりのそんな甘い文。
昨日は金曜日、飲みに行く事が多い彼が遅くなろうとも不思議には思わなかったけれど、やっぱりなと思った。
彼は同じ会社の経理課に勤めている。そして、この連絡を送って来た女性の名前はあみと表示されていて、営業事務の姫野 あみさんだと容易に想像付いた。
私も営業部なので、彼女とは関わりが多く後輩にあたるのだけど、彼女がよく経理課に行って彼の加藤 隆太と絡んでいるのは聞いていたし、見ていた。
元々可愛らしい見た目に可愛らしい性格をしているので、男性に凄くモテる。
隆太も彼女に良い印象を抱いている事を知っていたし、どこかで覚悟は出来ていた。
隆太が別室から戻ってきてリビングでスマホを見ている私を見付けて慌てた表情をしていた。
「あみって、姫野さん?」
「…見たの?」
「先に私が聞いているんだけど。」
怒りをぶつける訳でもなく、ただただ疑問を投げかけると、隆太は罪悪感を持った表情から徐々に開き直る様なそんな表情に変化していった。
特に見るつもりはなかったけれど、たまたま彼のスマホがテーブルの上に置きっぱなしにされていて、通知が見えてしまった。
«りゅうくん、昨日は楽しかった~♡
今日は会えないのかな?寂しいよ~»
顔文字と絵文字たっぷりのそんな甘い文。
昨日は金曜日、飲みに行く事が多い彼が遅くなろうとも不思議には思わなかったけれど、やっぱりなと思った。
彼は同じ会社の経理課に勤めている。そして、この連絡を送って来た女性の名前はあみと表示されていて、営業事務の姫野 あみさんだと容易に想像付いた。
私も営業部なので、彼女とは関わりが多く後輩にあたるのだけど、彼女がよく経理課に行って彼の加藤 隆太と絡んでいるのは聞いていたし、見ていた。
元々可愛らしい見た目に可愛らしい性格をしているので、男性に凄くモテる。
隆太も彼女に良い印象を抱いている事を知っていたし、どこかで覚悟は出来ていた。
隆太が別室から戻ってきてリビングでスマホを見ている私を見付けて慌てた表情をしていた。
「あみって、姫野さん?」
「…見たの?」
「先に私が聞いているんだけど。」
怒りをぶつける訳でもなく、ただただ疑問を投げかけると、隆太は罪悪感を持った表情から徐々に開き直る様なそんな表情に変化していった。
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