Excessive love.
Episode7
「あれ、最近朝倉さん弁当なんですね。」
そんな及川くんの声が聞こえてきて思わず肩が揺れた。
あれから美味しかったとか、これが好きって食べて来てくれる直樹さんの反応が嬉しくて、毎日作る様になったのだけど及川くんみたいにそれを「あれって…」と勘付く人が増えた。
直樹さんも特に隠していないから、見られても仕方ないのだけど、何となく恥ずかしい。
「そう。最近毎日作ってくれる。」
「へぇ、ラブラブですね。」
「そういうの言わなくて良いから。にやけ面でな。」
その言葉で私が両手で顔を覆う羽目になっていると、デスクに戻って来た及川くんが「どうかした?新田さん。」と白々しく話しかけてくる。
「話し掛けて来ないで。」
「ひでぇ。」
酷いなんて私が言いたい台詞だ。
あれを作っているのが私だと言う事が分かっている癖に私に聞こえる様に、直樹さんをからかうなんて悪趣味にもほどがある。
「でもいいなあ、弁当か。」
「作ってもらえばいいんじゃないの。土下座して。」
「いや、作ってくれんなら土下座なんて安いもんだけど、そもそも早く起きて作るとか出来ると思う?」
「…やればできる子かも…。」
「早起きは無理だろうなあ。」
あんなにしっかりしているのに早起きが苦手なのが少し可愛らしいポイントなのだけど…。
そんな及川くんの声が聞こえてきて思わず肩が揺れた。
あれから美味しかったとか、これが好きって食べて来てくれる直樹さんの反応が嬉しくて、毎日作る様になったのだけど及川くんみたいにそれを「あれって…」と勘付く人が増えた。
直樹さんも特に隠していないから、見られても仕方ないのだけど、何となく恥ずかしい。
「そう。最近毎日作ってくれる。」
「へぇ、ラブラブですね。」
「そういうの言わなくて良いから。にやけ面でな。」
その言葉で私が両手で顔を覆う羽目になっていると、デスクに戻って来た及川くんが「どうかした?新田さん。」と白々しく話しかけてくる。
「話し掛けて来ないで。」
「ひでぇ。」
酷いなんて私が言いたい台詞だ。
あれを作っているのが私だと言う事が分かっている癖に私に聞こえる様に、直樹さんをからかうなんて悪趣味にもほどがある。
「でもいいなあ、弁当か。」
「作ってもらえばいいんじゃないの。土下座して。」
「いや、作ってくれんなら土下座なんて安いもんだけど、そもそも早く起きて作るとか出来ると思う?」
「…やればできる子かも…。」
「早起きは無理だろうなあ。」
あんなにしっかりしているのに早起きが苦手なのが少し可愛らしいポイントなのだけど…。