英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
第22話 変化の兆し(4)
一緒に食事がしたいとお願いした翌日の晩から、メインダイニングにわたしの席が設けられ、ルシウス様とイレーヌ姫との会食に同席できるようになった。
主賓の席にイレーヌ姫が座り、対面にルシウス様とわたしが並んで腰かける配席で、食事会がスタートする。
事前に彼が話をつけてくれたとはいえ、あちらがどう出てくるかと身構えていると、まずはにっこりと、仮面のような笑顔が向けられた。
「アレクシア様、先日は本当に申し訳ありませんでしたわ。うちの侍女が連絡を聞き違えてしまったみたいで……」
案の定、例の一件は侍女のせいにして済ませるつもりのようだ。
主賓の席にイレーヌ姫が座り、対面にルシウス様とわたしが並んで腰かける配席で、食事会がスタートする。
事前に彼が話をつけてくれたとはいえ、あちらがどう出てくるかと身構えていると、まずはにっこりと、仮面のような笑顔が向けられた。
「アレクシア様、先日は本当に申し訳ありませんでしたわ。うちの侍女が連絡を聞き違えてしまったみたいで……」
案の定、例の一件は侍女のせいにして済ませるつもりのようだ。