英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
第43話 愛する人のために(4)
泣き疲れて体力を消耗したわりに、ほとんど一睡もできずに夜が明けた。
(議会は午前中に開かれるのかしら……それとも午後……?)
しばらくして朝食が運ばれてきたが食欲はまるで湧かず、喉を通らない。
手持ちぶさたな時間が流れて、寝不足の影響が体に出始めたころ、迎えの兵士が姿を見せた。いよいよ議会が開かれている場所に連れていかれるようだ。
議会場は城の敷地内にあり、中庭の連絡通路を抜けた先に建っているという。
兵士のあとを無言でついていくと、やがて古い宮殿とも例えられそうな趣のある建物が見えてきた。
アーチをくぐり無人のロビーを過ぎると、会場の入り口と思しき扉が目に入る。そこで待っていた担当者が向こう側に合図を入れて、わたしの入場を促した。
(議会は午前中に開かれるのかしら……それとも午後……?)
しばらくして朝食が運ばれてきたが食欲はまるで湧かず、喉を通らない。
手持ちぶさたな時間が流れて、寝不足の影響が体に出始めたころ、迎えの兵士が姿を見せた。いよいよ議会が開かれている場所に連れていかれるようだ。
議会場は城の敷地内にあり、中庭の連絡通路を抜けた先に建っているという。
兵士のあとを無言でついていくと、やがて古い宮殿とも例えられそうな趣のある建物が見えてきた。
アーチをくぐり無人のロビーを過ぎると、会場の入り口と思しき扉が目に入る。そこで待っていた担当者が向こう側に合図を入れて、わたしの入場を促した。