英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
第48話 わたしの新しい人生(3)
その後、新聞などの媒体を通して、式典以降のおおまかな流れを知ることができた。
王太子が起こした不祥事に王都は騒然としたようだが、移ろいやすい人々の関心はそう続かずに、落ち着くところに収まったようだ。
リアム殿下が率先して調べを進め、王太子たる資質が疑われる行動の数々が明るみに出たアーサー第一王子は廃太子となり、島流しとなった。
当然その余波は大きく、王になるはずだった息子の凋落にショックを受けた王妃は倒れてしまい、公務どころではなくなったらしい。
気落ちした王は責任を取るため退位の意向を示し、その後継として脚光を浴びたのは、言わずもがなリアム第二王子だった。
その擁立にほとんど反対がなかったというのが不思議だったが、ルシウス様いわく、リアム殿下は特務隊時代に重臣たちの後ろ暗い秘密を押さえていたというから驚きだ。
意外と抜け目のないあの方がこんな未来を想定していたのかどうかは、本人のみぞ知るところである。
王太子が起こした不祥事に王都は騒然としたようだが、移ろいやすい人々の関心はそう続かずに、落ち着くところに収まったようだ。
リアム殿下が率先して調べを進め、王太子たる資質が疑われる行動の数々が明るみに出たアーサー第一王子は廃太子となり、島流しとなった。
当然その余波は大きく、王になるはずだった息子の凋落にショックを受けた王妃は倒れてしまい、公務どころではなくなったらしい。
気落ちした王は責任を取るため退位の意向を示し、その後継として脚光を浴びたのは、言わずもがなリアム第二王子だった。
その擁立にほとんど反対がなかったというのが不思議だったが、ルシウス様いわく、リアム殿下は特務隊時代に重臣たちの後ろ暗い秘密を押さえていたというから驚きだ。
意外と抜け目のないあの方がこんな未来を想定していたのかどうかは、本人のみぞ知るところである。