執拗に愛されて、愛して
16 The future
「もう半年も経つんですね…。早い…。」
「そう、なんだかんだ…。紗希ちゃんと出会ってからも随分経つものね。」
バーである女性とお酒を飲みながら話す。この女性との出会いはこのバーがきっかけだった。彼女の名前は花巻 紗希ちゃん。
玲くんに一目惚れをしてこのバーに通い始めた女の子で24歳の私の4つ下の女の子だった。
当時出会ったのは2年前、このバーに通い始めてすぐの頃で玲くんの熱狂的なファンが居ると聞いていたけど、彼女は純粋に玲くんに恋をしていて、毎日告白しているけど中々実らない女の子だ。
あまりの若さに出会った時は驚いたけど、それでも玲くんのお顔はどの層からも好かれるお顔をしていて、一目惚れする理由も十分に分かる。
「雅さん、とご結婚されて何か変わりました?」
「何も変わらないわよ。相変わらず。」
「やっぱ交際して同棲もしているとそうなんですね…。」
強いて言えば今まで生活費だけを預かっていた状況が、私がお金の全管理をするようになって、財布が1つになっただけ。雅と私のお小遣い制にして決めた時「小遣い制…。学生以来の響きでウケんな。」と苦笑いしていた雅が居たのを思い出した。
奴は全くお金を使わなくて、服とかも適当にボロボロになったらその辺の服屋で着れるものを選ぶだけだし、本当に物欲が無い。むしろ交際費の方が奴は掛かるのではないかと思う。
「結婚式は挙げないんですか?」
「うーん、何も言ってないけど、挙げないんじゃないかしらね。雅に関しては身内も少ないし友人もSNSで報告するからそれで終わりって言ってたし、私も結婚式のこだわりは無いし。」
話に無かったわけでは無いけど結婚式を挙げるくらいなら新婚旅行に思い切りお金を掛けたいと雅と話して、挙げない方向に話した気がする。
「そう、なんだかんだ…。紗希ちゃんと出会ってからも随分経つものね。」
バーである女性とお酒を飲みながら話す。この女性との出会いはこのバーがきっかけだった。彼女の名前は花巻 紗希ちゃん。
玲くんに一目惚れをしてこのバーに通い始めた女の子で24歳の私の4つ下の女の子だった。
当時出会ったのは2年前、このバーに通い始めてすぐの頃で玲くんの熱狂的なファンが居ると聞いていたけど、彼女は純粋に玲くんに恋をしていて、毎日告白しているけど中々実らない女の子だ。
あまりの若さに出会った時は驚いたけど、それでも玲くんのお顔はどの層からも好かれるお顔をしていて、一目惚れする理由も十分に分かる。
「雅さん、とご結婚されて何か変わりました?」
「何も変わらないわよ。相変わらず。」
「やっぱ交際して同棲もしているとそうなんですね…。」
強いて言えば今まで生活費だけを預かっていた状況が、私がお金の全管理をするようになって、財布が1つになっただけ。雅と私のお小遣い制にして決めた時「小遣い制…。学生以来の響きでウケんな。」と苦笑いしていた雅が居たのを思い出した。
奴は全くお金を使わなくて、服とかも適当にボロボロになったらその辺の服屋で着れるものを選ぶだけだし、本当に物欲が無い。むしろ交際費の方が奴は掛かるのではないかと思う。
「結婚式は挙げないんですか?」
「うーん、何も言ってないけど、挙げないんじゃないかしらね。雅に関しては身内も少ないし友人もSNSで報告するからそれで終わりって言ってたし、私も結婚式のこだわりは無いし。」
話に無かったわけでは無いけど結婚式を挙げるくらいなら新婚旅行に思い切りお金を掛けたいと雅と話して、挙げない方向に話した気がする。