執拗に愛されて、愛して
21 Promise
目を覚ましたら、朝だった。まだ朝方の6時。いつもは7時に起きて準備をする。今日はあまり眠れず早めに準備をしてしまおうと思ったが、有休を取ったことを思い出した。
それからふと、隣に眠る雅の顔を見る。ここ最近あまり眠れていなかったのか、ぐっすり眠っている。
シャワーを浴びに行こうと、落ちている服を拾ってベッドを出ようとすると急に手首を掴まれた。
「…どこ、行くんだよ。」
少し焦った表情をしている雅に、少し罪悪感が湧く。きっとこの人をこんな風にしてしまったのは私だ。
「シャワー浴びに行くだけよ。」
「あ、そ…。」
ふと顔を背けて、体を起こすと同じようにシャツを拾って身に着けている。
私達はきっときちんと話をしなきゃいけない。逃げる様な事はもうしない。どうせ逃がしてはくれないだろうし。
「…どこもいかない。」
「信用なんねぇから。人の話聞かずに勝手に出て行こうとした女の話なんて。」
「ごめんね。」
それでも私だって雅が帰ってこなかった間は凄く辛かった。話し合ってくれない期間は、苦しかったし、本当に冷められたのかもってずっと不安だった。
「…俺、もう少し寝てるからシャワー終わったら起こして。俺もその後入る。」
「分かった。」
そんな会話だけして寝室を出る。
昨日の雅は別人みたいだった。というか、あの日からずっと別人みたいで怖かった。
嫉妬して怒った事はあっても、あんな風にキレて出て行くことは無かった。
むしろ喧嘩してもいつも仲直りしに来てくれるのは、雅で…。
そこまで考えて常に受け身だった自分に少し呆れてしまう。こんな何も分からない気持ちを雅はずっと抱えてきたのかも。
それからふと、隣に眠る雅の顔を見る。ここ最近あまり眠れていなかったのか、ぐっすり眠っている。
シャワーを浴びに行こうと、落ちている服を拾ってベッドを出ようとすると急に手首を掴まれた。
「…どこ、行くんだよ。」
少し焦った表情をしている雅に、少し罪悪感が湧く。きっとこの人をこんな風にしてしまったのは私だ。
「シャワー浴びに行くだけよ。」
「あ、そ…。」
ふと顔を背けて、体を起こすと同じようにシャツを拾って身に着けている。
私達はきっときちんと話をしなきゃいけない。逃げる様な事はもうしない。どうせ逃がしてはくれないだろうし。
「…どこもいかない。」
「信用なんねぇから。人の話聞かずに勝手に出て行こうとした女の話なんて。」
「ごめんね。」
それでも私だって雅が帰ってこなかった間は凄く辛かった。話し合ってくれない期間は、苦しかったし、本当に冷められたのかもってずっと不安だった。
「…俺、もう少し寝てるからシャワー終わったら起こして。俺もその後入る。」
「分かった。」
そんな会話だけして寝室を出る。
昨日の雅は別人みたいだった。というか、あの日からずっと別人みたいで怖かった。
嫉妬して怒った事はあっても、あんな風にキレて出て行くことは無かった。
むしろ喧嘩してもいつも仲直りしに来てくれるのは、雅で…。
そこまで考えて常に受け身だった自分に少し呆れてしまう。こんな何も分からない気持ちを雅はずっと抱えてきたのかも。