執拗に愛されて、愛して
23 Disbelief
 咲人もさらに年を重ねて咲人が1歳になった夏。雅の誕生日も目前だった。

 咲人が半年くらい経って少しだけ夜寝る時間が長くなってその時から雅は既に職場復帰していて、たまたま雅が颯くんに呼び出されたから昼から出掛けてくると言って出て行った日を狙って、咲人を抱っこ紐で抱っこして出掛ける事にした。

 目的は雅の誕生日プレゼントだけど、何にしようか悩んで街まで出るために電車に乗って駅まで向かった。

 泣かなくてよかったとほっと一息吐きながら人混みの中歩く。

 最近移動車乗ってだったから少し辛い。それに私も休みだけど世間も土曜日で休みだから特に人が多い。

 早く買って帰らないと雅にどこ行ってたとか探られるし、帰りはタクシーで…なんて入る店をきょろきょろと見渡しながら探していた。


「あー。」

「人多いね。もう少し我慢してね。」


 声を発する咲人の頭を撫でて、1歳だし歩けなくはないけどどうしてもここで立ち往生も出来ないし何が起こるか分からないから抱っこ紐出来たけど、夏場はクールビズを心掛けていても熱くて咲人と接している部分が暑い。

 咲人も少し苦しい思いをしていて時々手足をバタバタと差せているけどとてもお利口だった。
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