執拗に愛されて、愛して

24 The future

​─────5年後


　咲人が6歳になった時。咲人が生まれてから2年後に生まれた娘の結愛が、4歳になった。咲人は小学校に通っていて、結愛は保育園に通っている。


「結愛ー！咲人！いつまで寝てんの！」


　咲人は雅そっくりで、これまた天使なのだけど、結愛は私に似ていた。2人共気まぐれで、マイペースな所は雅そっくりで時々手を焼く。

　仕事もあるのに、全く動いてくれない2人の上布団を剥いで無理やり起こす。


「起きなさいってば！」

「うるさい！ママ！」

「お母さん、お父さんがそんなに怒ると血圧上がるって言ってた……。」


　あのクズ余計な言葉を教えるな。

　結愛と咲人の額を弾くと、痛そうに額を教えている。そのクズは相変わらず夜仕事で中々起きれず、綺麗な顔してまだベッドで夢の中でにいる。

　起きてきたら絶対焼き入れる。そう心に決めながら愛しい我が子を2人起こして先にリビングで朝ごはんを食べさせる。

　朝からバタバタとタスクをこなして、咲人を小学校に送り出してそのまま私も結愛を保育園に預けて急いで家に帰ってきて今度は自分の仕事の準備をする。

　少し大変だけど2人は可愛いし、全く苦にならない。

　雅も仕事の次の日は眠ってしまっているけど、休みの日や休みの次の日は早めに起きて色々やって楽させてくれるから何も嫌にならない。それに起きたら洗濯や軽い掃除はやっていってくれる。

　生活リズムが合わないのを子供たちは少し寂しくも感じているみたいだけど、仲良く4人で過ごせていた。