白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

65 一つ目の願い

「そんな態度ではもう庇いきれない。離婚されてもいいのか?」

 ダミアンはそう言いながら、チラチラと義母を見る。
 義母は同調するに決まっているし、私がそれでオロオロする姿が見たかったのでしょうね。

 しかし私はただ真っすぐに彼を見ていた。
 
「なんだ急に恐ろしくなったのか?」

 ただ無言の私に、先にダミアンが口を開く。
 
 もちろんこちらはそんな意味で見ていたのではない。
 ただここまで来たという感慨深さと、マリアンヌの未来を心配しただけ。

 だけど勝手に私が離婚を切り出され、恐怖に慄いていると勘違いさせてしまったらしい。

< 257 / 311 >

この作品をシェア

pagetop