白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

68 変わりつつある評価

「……返事を急ぐつもりはない。だが、考えておいて欲しい」
「ちょ、ちょっと待って下さい」

 ダミアンと父を排除してからちょうど一か月。
 二人の近況をふらりと教えにきてくれたブレイズを、私は男爵家に招き入れた。

 屋敷は以前よりは邪魔者がいなくなったせいかやや綺麗になったものの、引っ越しを検討していたため物が溢れかえってしまっている。
 そんな中に招くのは躊躇したものの、彼との顔を合わすのもあの日ぶりだったから予定にはなくとも私は受け入れた。

 お互いにとても忙しい日々を送っていた。
 会いたくなかったかといえば、たぶん嘘になるだろう。

 だが離婚よりも父の逮捕の件で、それこそ国を巻き込むほどの騒動になっていたから仕方ない。
 私や商会にまでたくさんの嫌疑をかけられそうになったものの、ブレイズの父であり現公爵の口添えでそれは免れた。

 どうやらあの幼い日のお礼ということだったらしい。
 私なんて忘れていたくらいだけど、それでもありがたく受け取ることにした。

< 277 / 311 >

この作品をシェア

pagetop