白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

70 聞きたい話

「アンリエッタ様、お話どうでしたか?」

 ミーアはそう言いながら、どこか嬉し気に部屋に紅茶片手に部屋に入ってきた。

 あの日以来、使用人たちはみんな忙しく過ごしている。
 この屋敷の掃除は一旦おいて、ほぼ商会の仕事ばかりだ。

 父を失脚させてから、内部を一掃したから。
 賃金の見直しから、働き方も一新した。

 今まではどんなに難しく大変な仕事も、父の割り当てによって行われてきた。
 到底この人数では終わらないと思うような仕事であってもだ。

 利益を追求した結果ではあるのだけれど、もちろんその分を使用人たちになど分け与えることはない。
 すべて自分が好きなようにあの人は使ってきた。

 それを使用人たちと話し合いながら、人数の調整や安全面の確認などやらなければいけないことは多岐にわたった。

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