Reunion love.
Prologue
 高校の時、好きだった彼に振られた。

 理由は私が周りに知られるのが恥ずかしくて、彼との関係性を隠したいと言い続けたからだった。

 高校生の時の私たちは、周りもみんな子供で誰か異性と帰るだけでからかわれた。付き合っているのか?とか、交際してからも好奇の目で見られることが嫌で、恋愛のゴシップが好きな周りはカップルをうわさの的にして勝手に話をする。

 そんな状況が私は嫌で隠したいと勇気を出して言ったら、最初彼は「そうしたいならすれば?」と不器用な言葉で私の意思を尊重していてくれた。

 だけど周りの目が気になり過ぎていた私は、彼と普通に出かけたり学校で普通に話したりすることもできず、彼もさすがにこんな私に呆れたのだ。

 もともと彼は周りに知られたくないという意見に賛成もしていなくて「言わせたいやつには言わせておけばいいのに」という考えで、私とは合わなかった。

 真っすぐで、不器用だけど優しくて、そんな彼をバカな考えで無くしてしまったこと。



─────今もずっとずっと後悔している。





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