Reunion love.
Episode7
「頭痛い…っ…！」


　案の定翌朝は二日酔いだった。激しい頭痛と時々吐き気に襲われ、ベッドから動けない。

　結局あの後、太一くんは首を縦に振ってくれなかった。


『酔っ払い、良いから早く帰れ』

『酔っぱらってない！返事しろ！』

『明日、俺も整理してから話すから黙って家帰れ！』


　そう言ってバッドタイミングで通ったタクシーを捕まえられ、そのまま乗せられてしまった。

　そして今私はスマホを見るのが怖くて仕方がない。太一くんから一体どんなお説教が来るのか怖かった。

　スマートフォンを手に取って画面を点け、薄目で通知を見ていると太一くんから連絡が来ている。


«起きたら電話して»


　その一言だったけど、もう既に話すのが怖い。

　まず言うべきなのは、謝罪？言い訳？いや…、今の私に大事なのは開き直りなのかもしれない。

　深呼吸をして通話ボタンをゆっくりタップすると、スマートフォンをそのまま耳に当てた。数コール着信音がなった後、その音がプツッと急に止む。


『はい』

「あの、純花です」

『知ってる。体調は？』

「2日酔いです」

『やっぱ酔ってたんじゃねぇか昨日』


　電話の奥で呆れた様な声が聞こえてくるけど、その声はいつもより優しい。怒っている様な様子では無かった。
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