Reunion love.
Episode8
 あれから2週間に1回か週に1回会う事が増えて、ご飯だけの日もあれば時々前みたいに休みの日に一緒に出掛けることもあった。

 だけど太一くんの中でまだ踏み切れないのか、交際の話は中々出てこない。

 あの約束から大体3ヶ月近く経過していたが、今後についての話は何も出てこなかった。

 連絡頻度は相変わらず多くもないから会うまでどうしていたのかとか、状況を知る事も出来ず、平日でもスマホを時々眺めては溜息を吐く事が増えた。

 状況は最悪の時よりは良くなっていると思うけど、良くも悪くも友達どまりだ。このまま前に進めるのか少し焦っていた。




⌒☆




 その週、私から太一くんに声を掛けて、一緒にご飯をすることにした。

 ただし外では無くて私の家で、その日は«タコパしよう!»と提案すれば、«OK»とシンプルな返事がきて、太一くんは仕事終わりに我が家に来てくれる。

 いつも外だからなんとなく距離が縮まるのもゆっくりな気がして、家になれば状況が変わるのではないかと思った。

 家で準備をしている間にも太一くんが家に到着する。


「仕事終わりにごめんね。しんどくなかった?」

「別に、てか何で急にタコパ?」

「なんとなくたこやき食べたくない?」

「まあ1人じゃ食わないからたまにはいいけど」

「そうでしょう?」


 そう会話をしながらも太一くんは荷物を置くと手を洗って準備を手伝いに来てくれる。
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