【番外編更新】虐げられた私の身代わり婚約、そして見つけた幸せ
第40話 公表
私はアイリスの花で私の姿を隠してから、変化の術を解いた。
光が収まると同時に、私は目の前の参加者に微笑んでから公爵様を見る。その奥から見える陛下や殿下達はほくそ笑んでおり、私達の目論見が成功したことを現しているようだった。
公爵様の表情も非常に柔らかい。私も彼に釣られて口角を上げると、「ほぅ」という声が聞こえてきた。
私達が見つめ合う間に、策がはまったと言わんばかりに満面の笑みをたたえている陛下が言葉を紡ぐ。
「ブレンダ嬢は、ある事情で先ほどまであのような姿をしていたが――これこそが、真なる彼女の姿だ。皆の者、その意味は理解したな?」
参加者は一様に首を縦に振った。陛下の声色が地の底を這うような低い声へと変わったことから、意図を理解したのだろう。陛下はその様子を見て、思惑通りに進んだと満足げな顔をしていた。
私は参加者達の顔を見回す。すると見覚えのある令嬢の顔が目に入った。エルシーだ。
彼女は顔から血の気が引いていた。どうやらあまり勉学を嗜んでいない彼女も、私がバレンティナ元皇女殿下……つまりお母様のことを知っているようだ。そういえば、先程彼女と一緒にいた令嬢達もあちらこちらに散見される。
彼女達の表情もエルシーと同様だ。
これで帝国では暗に私がブレンダという名前ではあるが、その実エスペランサだと証明した。これからは黒髪で過ごせるところも多くなる……ことを期待しよう。
こうして、帝国での初舞台は大成功に終わったのだった。
光が収まると同時に、私は目の前の参加者に微笑んでから公爵様を見る。その奥から見える陛下や殿下達はほくそ笑んでおり、私達の目論見が成功したことを現しているようだった。
公爵様の表情も非常に柔らかい。私も彼に釣られて口角を上げると、「ほぅ」という声が聞こえてきた。
私達が見つめ合う間に、策がはまったと言わんばかりに満面の笑みをたたえている陛下が言葉を紡ぐ。
「ブレンダ嬢は、ある事情で先ほどまであのような姿をしていたが――これこそが、真なる彼女の姿だ。皆の者、その意味は理解したな?」
参加者は一様に首を縦に振った。陛下の声色が地の底を這うような低い声へと変わったことから、意図を理解したのだろう。陛下はその様子を見て、思惑通りに進んだと満足げな顔をしていた。
私は参加者達の顔を見回す。すると見覚えのある令嬢の顔が目に入った。エルシーだ。
彼女は顔から血の気が引いていた。どうやらあまり勉学を嗜んでいない彼女も、私がバレンティナ元皇女殿下……つまりお母様のことを知っているようだ。そういえば、先程彼女と一緒にいた令嬢達もあちらこちらに散見される。
彼女達の表情もエルシーと同様だ。
これで帝国では暗に私がブレンダという名前ではあるが、その実エスペランサだと証明した。これからは黒髪で過ごせるところも多くなる……ことを期待しよう。
こうして、帝国での初舞台は大成功に終わったのだった。