大好きだった元彼と再会しましたが、私はもう結婚しています。

最終章

 朝、キッチンから聞こえてくるジュウッという音と、元気な笑い声。

「パパ、見て! ほっとけーき、はあとになってる!!」
「おっ、すごいな。でも手はフライパンに近づけすぎないで。危ないからな」

 小さなイスの上に立って、穂高と一緒になってフライ返しを振っているのは、私たちの息子・和穂だ。

 まだ三歳なのに賢くてしっかりした性格は穂高そっくりで、そして私に似て好奇心がやたらと旺盛。
 だからか、もう最近では料理を作りたがるようになった。

 子どもと料理するには安全にもかなり気を使うし、正直、作るのも二倍以上の時間がかかるのに、穂高は本当に根気良く、そして優しく教えてくれている。
 おかけで和穂は料理に関して、並々ならぬ興味と関心を抱いていた。
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