ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
お茶会を開催します
 朝目覚めた子猫は、深夜の号泣のことをなにも覚えていなかった。

「なんだが、胸がちょっと痛いにゃん。悲しい気持ちがまだ残っているみたいに……でも、どうしてだかわからないにゃ」

「そうか。体調不良でなければいいが」

 そんなエリナは、朝のミルクとおやつを食べたらすっかり元気になった。今日は青弓亭の定休日なので、午後から王宮を訪問する予定だ。そして、その訪問理由についてルディから話があるので、いつもの朝食を青弓亭で取った後にミメットとコレットと共にお茶会を開くことになっている。

「あのね、ドワーフのメルダさんのところでね、フィフィール国から輸入した珍しい果物を使ったロールケーキが販売されているにゃんよ」

 焼き菓子をかじりながら、子猫が嬉しそうに話す。ちなみにメルダというのは武器屋のストーンの末娘で、ロールケーキを伝授するために泡立て器を作ってくれた、孫大好きムキムキお父さんなのである。

「ふむ、トンネルを使った輸出入は、なかなか順調みたいだな。今日はその新作を食べられるのか?」

 なるべくクールな雰囲気を保とうとしているが、狼さんの尻尾は左右にフッサフッサと振られている。ルディはスイーツも大好きな食いしん坊隊長なのだ。
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