バタフライ エフェクト
第十一話 憑依
江原田さんの家を出て、私達は“ちょうちょ館”に帰る気になれず、少し歩いて児童公園に寄った。
「梨々愛のやつ、どうしちゃったのさ」
と、知穂が小声で尋ねてくる。
「明らかに元気なくしてるじゃん。江原田さんっていう人に何か言われたの?」
「……うーん、その逆かもしれないけど」
「ん? どういうこと?」
心音ちゃんが、
「お姉ちゃん、見て! あそこにいっぱい花が咲いてる」
と、梨々愛を引っ張って行ったので、私は知穂と芹香に江原田さんのことを話した。
「そういう真実があったんだ」
と、芹香が眉毛を下げる。
「……なんか、お金って大切だし、あればあるだけ良いと思ってたけどさ」
と、知穂が思案顔で言う。
「お金って、なさすぎるのもしんどいし、あり過ぎるのもまた、しんどいんだね」
「香菜子の家がお金持ちじゃなかったら、こんな事にはならなかったもんね」
私も知穂に返事すると、
「今更だけどさ、お金を稼ぐ経験って、私達はまだしてないんだもんね? 本当の意味でお金のありがたみも怖さも、まだ知らないんだね」
と、芹香もしみじみとする。
「梨々愛のやつ、どうしちゃったのさ」
と、知穂が小声で尋ねてくる。
「明らかに元気なくしてるじゃん。江原田さんっていう人に何か言われたの?」
「……うーん、その逆かもしれないけど」
「ん? どういうこと?」
心音ちゃんが、
「お姉ちゃん、見て! あそこにいっぱい花が咲いてる」
と、梨々愛を引っ張って行ったので、私は知穂と芹香に江原田さんのことを話した。
「そういう真実があったんだ」
と、芹香が眉毛を下げる。
「……なんか、お金って大切だし、あればあるだけ良いと思ってたけどさ」
と、知穂が思案顔で言う。
「お金って、なさすぎるのもしんどいし、あり過ぎるのもまた、しんどいんだね」
「香菜子の家がお金持ちじゃなかったら、こんな事にはならなかったもんね」
私も知穂に返事すると、
「今更だけどさ、お金を稼ぐ経験って、私達はまだしてないんだもんね? 本当の意味でお金のありがたみも怖さも、まだ知らないんだね」
と、芹香もしみじみとする。