傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
第二夜 令和のシンデレラ
次の日、今日はお母さんの一周忌。
仏花を片手にお墓参りに行った。
すると、寒空の下、お母さんが眠る墓に手を合わせている白髪交じりの男性がいた。
わたしの足音に気づいて、その人はゆっくりとまぶたを開けると振り向いた。
「もしかして…、澪か?」
その言葉にわたしはドキッとした。
そこにいたのは、20年ぶりに会うお父さんだった。
去年お母さんが亡くなったとき、無意味と思いつつも一応お父さんにも報告をと、職場だった『富士川電機株式会社』へと連絡を入れた。
今もそこで働いているのかもわからなかったけど、驚いたことに、お父さんはいつの間にかその会社社長になっていた。
そのときは伝言をお願いするかたちで直接伝えることができず、お父さんから折り返しの返事がくることもなかった。
だから、わたしやお母さんのことは忘れ去られてしまったのだろうと思っていたけど――。
「季絵が亡くなったという知らせは急だったから葬儀には行けなかったが、一度くらいは墓参りしておかなければと思ってな。しつこい女だったから化けて出てきそうだからな」
お父さんは、墓石に冷たい視線を向けながらため息をつく。
仏花を片手にお墓参りに行った。
すると、寒空の下、お母さんが眠る墓に手を合わせている白髪交じりの男性がいた。
わたしの足音に気づいて、その人はゆっくりとまぶたを開けると振り向いた。
「もしかして…、澪か?」
その言葉にわたしはドキッとした。
そこにいたのは、20年ぶりに会うお父さんだった。
去年お母さんが亡くなったとき、無意味と思いつつも一応お父さんにも報告をと、職場だった『富士川電機株式会社』へと連絡を入れた。
今もそこで働いているのかもわからなかったけど、驚いたことに、お父さんはいつの間にかその会社社長になっていた。
そのときは伝言をお願いするかたちで直接伝えることができず、お父さんから折り返しの返事がくることもなかった。
だから、わたしやお母さんのことは忘れ去られてしまったのだろうと思っていたけど――。
「季絵が亡くなったという知らせは急だったから葬儀には行けなかったが、一度くらいは墓参りしておかなければと思ってな。しつこい女だったから化けて出てきそうだからな」
お父さんは、墓石に冷たい視線を向けながらため息をつく。