傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
第三夜 再燃する熱い想い
わたしは、パーティー会場と同じホテルの一室に連れてこられた。
「落ち着くまでここで休んでいただいて構いません。僕はパーティーに戻りますので、これで」
「…でしたら、このジャケットを――」
「予備のスーツに着替えますから、そのままで結構です」
名取くんは、部屋に入ってから一度もわたしと目を合わせることなく、背中を向けていってしまった。
明るい場で顔を見られてしまったけれど、もしかしてわたしのことに気づいていない…?
いや、そもそもわたしのことなんて覚えていない可能性だってある。
それに万が一覚えていたとしても、わたしがあのような場にいるなんて夢にも思っていないだろうし。
思わぬかたちで声をかけられてどぎまぎしてしまったけど、名取くんにとってわたしは、会場内で見かけたただの招待客のひとりにすぎないのだから。
橋の上での名取くんの反応も、ただのわたしの勘違いだったのかもしれない。
わたしは名取くんのジャケットを羽織ったまま立ち上がると、クローゼットへと向かった。
ここに、何着か代わりのドレスを用意させておいたと名取くんが言っていた。
かわいらしいドレスの数々に、思わず見惚れてしまう。
「落ち着くまでここで休んでいただいて構いません。僕はパーティーに戻りますので、これで」
「…でしたら、このジャケットを――」
「予備のスーツに着替えますから、そのままで結構です」
名取くんは、部屋に入ってから一度もわたしと目を合わせることなく、背中を向けていってしまった。
明るい場で顔を見られてしまったけれど、もしかしてわたしのことに気づいていない…?
いや、そもそもわたしのことなんて覚えていない可能性だってある。
それに万が一覚えていたとしても、わたしがあのような場にいるなんて夢にも思っていないだろうし。
思わぬかたちで声をかけられてどぎまぎしてしまったけど、名取くんにとってわたしは、会場内で見かけたただの招待客のひとりにすぎないのだから。
橋の上での名取くんの反応も、ただのわたしの勘違いだったのかもしれない。
わたしは名取くんのジャケットを羽織ったまま立ち上がると、クローゼットへと向かった。
ここに、何着か代わりのドレスを用意させておいたと名取くんが言っていた。
かわいらしいドレスの数々に、思わず見惚れてしまう。