傷だらけのシンデレラ 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
最終夜 光り輝く未来
次の日。
昨日は名取くんに対して苛立ちを見せていたお父さんだったが、態度を一変し、にこやかな表情で由美さんといっしょに病室へとやってきた。
「澪、具合はどうだ?家に帰って冷静になってみたら、妊娠はめでたいことだしな。昨日は怒鳴ったりして悪かった」
「突然のことで驚いちゃっただけだろうから、許してあげてね。それよりも、腹の子になにかあったら大変なんだから、澪さんは寝てなくちゃダメよ」
これまではわたしに無関心だったお父さんと由美さんが、別人かと思うほどにやさしくなって気味が悪いくらいだ。
でも、その理由はわかっている。
『名取グループとの間に子どもさえできれば…。その子を理由に結婚も強く迫れるのにね』
『そうだな。それが手っ取り早い方法ではあるが』
愛理さんに言っていたことが、そのままわたしの身に起きたから。
きっとお父さんは、昨日帰ってから由美さんにきつく言われたのだろう。
わたしが名取くんとの子を妊娠し、すでに婚姻関係にあるのなら、ナトリホールディングスと繋がりを持つのは容易いだとか。
だからふたりは、なんとしてでも名取グループの血を引くこの子がほしいんだ。
昨日は名取くんに対して苛立ちを見せていたお父さんだったが、態度を一変し、にこやかな表情で由美さんといっしょに病室へとやってきた。
「澪、具合はどうだ?家に帰って冷静になってみたら、妊娠はめでたいことだしな。昨日は怒鳴ったりして悪かった」
「突然のことで驚いちゃっただけだろうから、許してあげてね。それよりも、腹の子になにかあったら大変なんだから、澪さんは寝てなくちゃダメよ」
これまではわたしに無関心だったお父さんと由美さんが、別人かと思うほどにやさしくなって気味が悪いくらいだ。
でも、その理由はわかっている。
『名取グループとの間に子どもさえできれば…。その子を理由に結婚も強く迫れるのにね』
『そうだな。それが手っ取り早い方法ではあるが』
愛理さんに言っていたことが、そのままわたしの身に起きたから。
きっとお父さんは、昨日帰ってから由美さんにきつく言われたのだろう。
わたしが名取くんとの子を妊娠し、すでに婚姻関係にあるのなら、ナトリホールディングスと繋がりを持つのは容易いだとか。
だからふたりは、なんとしてでも名取グループの血を引くこの子がほしいんだ。