13年後に再会した幼馴染と愛され生活始めます。
⑦
入院生活、半分以上の時間を眠って過ごしたけれど、時間が過ぎるのがとても長く感じていた。
なのに、いざ退院を明日に控えるとあっという間だったように思えるから不思議なのだ。
夕方にもう一度病室を訪ねて来てくれた賢吾は、着替えや化粧品を揃えてくれていた。
「流石に下着屋さんには入れなかったから、地味だけど」
「賢吾の好みの方が嫌だから地味でいい。ありがとう。助かった」
こんな時、地元でいれば親を頼れるけれど一人暮らしは不便がいっぱいだと実感した。
「賢吾が入院することがあれば、私が面倒見るからね」
「もっと可愛い子が理想だけど、カッコつけずにいられる美澪くらいが良いか」
「そうだよ。実際そうなれば、私という有り難みが分かるから」
相変わらずのやり取りにホッとする。
けれど、賢吾は突然思い詰めたように口を閉じた。
「どうしたの? なんかあった?」
美澪が不在ということで、もしかすると課長の八つ当たりの矛先が賢吾に向いたのかと思ったが、そうではなかった。
「あのさ、今日、海堂先生と話してて……俺も本当にやりたいことを諦めるの、ダメかなって思って」
「賢吾のやりたいこと?」
「うん。本当はパーソナルトレーナーになりたいんだよね。でも、会社勤めの方が親を安心させられるかなって消極的になってた。でも、本気で転職向けて動こうと思って」
「……良いじゃん。応援する!! 賢吾なら、絶対できるよ」
「でも、そうなったら美澪は……」
「私のために賢吾の人生諦められたら、そっちの方がヤだよ。私もね、入院中に色々考えたんだ。それで、次の仕事なんて決まってないけど自分が健康でいなくちゃ何も出来ないって実感した。だから……」
「美澪も辞める?」
「うん。次に賢吾に会った時に私も話そうと思ってた」
「さすが、戦友だな。お互い辞められるように頑張ろうぜ」
なのに、いざ退院を明日に控えるとあっという間だったように思えるから不思議なのだ。
夕方にもう一度病室を訪ねて来てくれた賢吾は、着替えや化粧品を揃えてくれていた。
「流石に下着屋さんには入れなかったから、地味だけど」
「賢吾の好みの方が嫌だから地味でいい。ありがとう。助かった」
こんな時、地元でいれば親を頼れるけれど一人暮らしは不便がいっぱいだと実感した。
「賢吾が入院することがあれば、私が面倒見るからね」
「もっと可愛い子が理想だけど、カッコつけずにいられる美澪くらいが良いか」
「そうだよ。実際そうなれば、私という有り難みが分かるから」
相変わらずのやり取りにホッとする。
けれど、賢吾は突然思い詰めたように口を閉じた。
「どうしたの? なんかあった?」
美澪が不在ということで、もしかすると課長の八つ当たりの矛先が賢吾に向いたのかと思ったが、そうではなかった。
「あのさ、今日、海堂先生と話してて……俺も本当にやりたいことを諦めるの、ダメかなって思って」
「賢吾のやりたいこと?」
「うん。本当はパーソナルトレーナーになりたいんだよね。でも、会社勤めの方が親を安心させられるかなって消極的になってた。でも、本気で転職向けて動こうと思って」
「……良いじゃん。応援する!! 賢吾なら、絶対できるよ」
「でも、そうなったら美澪は……」
「私のために賢吾の人生諦められたら、そっちの方がヤだよ。私もね、入院中に色々考えたんだ。それで、次の仕事なんて決まってないけど自分が健康でいなくちゃ何も出来ないって実感した。だから……」
「美澪も辞める?」
「うん。次に賢吾に会った時に私も話そうと思ってた」
「さすが、戦友だな。お互い辞められるように頑張ろうぜ」