麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
4. 穏やかな日々
モモネリアを攫ってきた日から、もうすぐ一ヶ月経とうとしていた。
初めこそ、モモネリアが食事をとらず心配で気が狂いそうだったが、モモネリアの食べたいと言った果物をもいで戻った日から、モモネリアのなかで何かが変わったようだ。
食事は、ほぼ残さずとるようになったし、何より言葉数が増えた。表情が明るくなり、行動的になった。
俺に対する距離感も、徐々に近づいている気がする。
少しずつ、心を開いてきてくれていると思うのは自惚れだろうか。
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