転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
第一章 転生兄妹、家を出る
ユリアは頭を抱え込んでしまっていた。
「ありえないでしょ、ありえないでしょ……!」
前世の記憶が、一気に頭の中に流れ込んできた今ならわかる。享年二十四。前世は平凡な日本人。
両親と兄、『私』の四人家族。大学を卒業して、市役所の職員として働く毎日。いつか、誰かと結婚して家庭を持って――なんとなく、そんな未来を予想していた。
けれど、事故に遭って死亡して、そしてこの世界へと生まれ変わった。
そして、四年。
(ないわ、ないわったらないわ……!)
この家の、子供に対する扱いはあり得ない。
「どうして、あたし達は差別されてるの?」
「この国では長子相続が原則だからねぇ。多かれ少なかれ、そういうところはあるんだよ」
まだ六歳だというのに、達観した表情をしているアーゲル。
家を継ぐ長子とそれ以外の子供で差をつけるのは、貴族の家ではよくあることらしい。
「だけどさ、にいちゃ。いくらなんでもひもじいのはおかしいと思うの。だってうち、伯爵家でしょお!」
子供にまともに食事をさせられないぐらいだから、前世の記憶が戻るまではこの家は貧しいのだと思っていた。
「ありえないでしょ、ありえないでしょ……!」
前世の記憶が、一気に頭の中に流れ込んできた今ならわかる。享年二十四。前世は平凡な日本人。
両親と兄、『私』の四人家族。大学を卒業して、市役所の職員として働く毎日。いつか、誰かと結婚して家庭を持って――なんとなく、そんな未来を予想していた。
けれど、事故に遭って死亡して、そしてこの世界へと生まれ変わった。
そして、四年。
(ないわ、ないわったらないわ……!)
この家の、子供に対する扱いはあり得ない。
「どうして、あたし達は差別されてるの?」
「この国では長子相続が原則だからねぇ。多かれ少なかれ、そういうところはあるんだよ」
まだ六歳だというのに、達観した表情をしているアーゲル。
家を継ぐ長子とそれ以外の子供で差をつけるのは、貴族の家ではよくあることらしい。
「だけどさ、にいちゃ。いくらなんでもひもじいのはおかしいと思うの。だってうち、伯爵家でしょお!」
子供にまともに食事をさせられないぐらいだから、前世の記憶が戻るまではこの家は貧しいのだと思っていた。