元恋人と、今日から同僚です
最終話 更新(アップデート)
朝倉と再会してから、三ヶ月。
付き合い始めてから、二ヶ月が経った。
季節は、夏になっていた。
最悪の再会だったあの日から、あっという間に時間が過ぎていた。
私のプロジェクトは、無事にローンチを迎えた。
ウェブメディア『CLASSY LIFE WEB』。紙の雑誌と連動した、新しいメディア。
立ち上げ初月から、予想以上のアクセスを集めている。
藤堂さんにも、チームのメンバーにも、褒められた。
リーダーとして、なんとかやり遂げられた。
朝倉も、編集の仕事に慣れてきていた。
最初は手探りだった彼が、今では一人で案件を回せるようになっている。
成長が早い。負けていられない。
仕事も、恋愛も、うまくいっている。
五年前には想像もできなかった日々だ。
◇
ある日の夜。
仕事終わりに、朝倉と一緒に屋上に行った。
私が朝倉を避けるために、行かなくなった場所。
今は、二人のお気に入りの場所になっている。
「暑いなあ」
「うん。夏だからね」
ベンチに並んで座る。
夜風が、少しだけ涼しい。
「ここに来ると、最初の頃を思い出すな」
「最初の頃?」
「真帆が俺を避けてた頃。屋上に来たら、俺がいて、気まずそうにしてた」
懐かしい。
あの頃の私は、朝倉と顔を合わせるのが怖くて仕方がなかった。
「今は違う。真帆が隣にいる」
「うん。今は、一緒にいたい」
「俺も」
朝倉が、私の手を握った。
その温かさが、心地いい。
「ねえ、朝倉」
「何」
「私たち、やり直せたのかな」
ふと、そう聞いた。
「やり直す?」
「うん。五年前に別れて、また付き合い始めて。これって、やり直しなのかなって」
「別れも?」
私はこの一言で、カチンときた。
「なんで、そういうこというの?また別れたいの?」
まただ。私はすぐこうなる。別れたいわけないのに。
「そうじゃないだろ?」
「もういい。わかった。帰る」
「わかってない。待てって」
私は朝倉の手を振り払って立ち上がり、足早に階段へ向かった。
腹が立った。でも涙が溢れる。
——やっちゃった。五年前と同じだ。
たぶん、朝倉を怒らせた。また終わる。
階段はもうすぐだ。そこで終わり。
もう嫌だ。なんで私はいつも……
付き合い始めてから、二ヶ月が経った。
季節は、夏になっていた。
最悪の再会だったあの日から、あっという間に時間が過ぎていた。
私のプロジェクトは、無事にローンチを迎えた。
ウェブメディア『CLASSY LIFE WEB』。紙の雑誌と連動した、新しいメディア。
立ち上げ初月から、予想以上のアクセスを集めている。
藤堂さんにも、チームのメンバーにも、褒められた。
リーダーとして、なんとかやり遂げられた。
朝倉も、編集の仕事に慣れてきていた。
最初は手探りだった彼が、今では一人で案件を回せるようになっている。
成長が早い。負けていられない。
仕事も、恋愛も、うまくいっている。
五年前には想像もできなかった日々だ。
◇
ある日の夜。
仕事終わりに、朝倉と一緒に屋上に行った。
私が朝倉を避けるために、行かなくなった場所。
今は、二人のお気に入りの場所になっている。
「暑いなあ」
「うん。夏だからね」
ベンチに並んで座る。
夜風が、少しだけ涼しい。
「ここに来ると、最初の頃を思い出すな」
「最初の頃?」
「真帆が俺を避けてた頃。屋上に来たら、俺がいて、気まずそうにしてた」
懐かしい。
あの頃の私は、朝倉と顔を合わせるのが怖くて仕方がなかった。
「今は違う。真帆が隣にいる」
「うん。今は、一緒にいたい」
「俺も」
朝倉が、私の手を握った。
その温かさが、心地いい。
「ねえ、朝倉」
「何」
「私たち、やり直せたのかな」
ふと、そう聞いた。
「やり直す?」
「うん。五年前に別れて、また付き合い始めて。これって、やり直しなのかなって」
「別れも?」
私はこの一言で、カチンときた。
「なんで、そういうこというの?また別れたいの?」
まただ。私はすぐこうなる。別れたいわけないのに。
「そうじゃないだろ?」
「もういい。わかった。帰る」
「わかってない。待てって」
私は朝倉の手を振り払って立ち上がり、足早に階段へ向かった。
腹が立った。でも涙が溢れる。
——やっちゃった。五年前と同じだ。
たぶん、朝倉を怒らせた。また終わる。
階段はもうすぐだ。そこで終わり。
もう嫌だ。なんで私はいつも……