たい焼きの頭としっぽ〜歳の離れた弟を育てていたら、幼なじみの御曹司俳優までお世話することになりました〜
禁断のサードキス★
半開きになった口の中へ、拓真の舌がすっぽり落とし込まれる。
私のより少しだけ、厚みがあって、ザラザラとしていた。
でも、熱に浮かされてるみたいな体温も、少しだけ甘さのあるアルコールの匂いも、すべて同じだった。
それもそうか。
同じお酒を飲んでるんだから。
もう自分の意思で、何かをなす力はない。
なのに、舌だけは、元気いっぱいだ。
こんなに早く動くっけ?ってくらい、拓真の舌を、全力で追いかけ回している。
こうだから、こうみたいな。
考えてやってわけじゃなくて、勝手に舌が走り回っている感じ?
当然、息もハアハアと上がる。
肉厚な舌も、ふっくらとした唇も、もう裂けそうなくらい、激しく擦れあっている。
だから、ひりひりと焼けるような、痛みまで感じる。
口で、息継ぎはできない。
それで、ちょっとでも鼻から息を吸おうとする。
すると、アルコールの濃い匂いも一緒に連れてきて、結果、ますます頭はボーっとする。
やっぱり今日は、無茶な飲み方をした。
こんなの絶対、苦しい。
苦しいに決まってる。
なのに、全く苦しくないのだ。
それどころか
もっと
足りない
と言い合いながら、相手の頭に手をきつく回し、舌先を奥深くまで届かせようとする始末。
もうこのまま後ろに倒れてしまいそう。
それでも拓真は身体を引かないで、舌を喉の奥まで押し込めてくる。
熱くて荒い息がずーっと肌にかかりっぱなし。
そのせいで体温はどんどん上昇していく。
私の頭は、とっくに熱に侵されている。
「ねえ?」
「ん?なんだ?」
「クラクラするー」
「じゃあ。ベッド、行くか?」
「うん、行くーー」
ずっと飛び飛びだった拓真の顔が、ついに私の視界から消えた。
「なにー?」
気の抜けた声で、そう聞いてみる。
すると拓真は、大きな背中を見せながら、振り返った。
「乗らないのか?」
やっと、私は寄りかかる場所を見つけた。
だから、重たい頭をドスンと落とした。
「ったく……」
だらんとぶら下がっていた腕も、勝手に彼の首に巻きつけられる。
そのまま何の力も入れなくても、身体がふわっと宙に浮いた。
「……よっと」
フワフワとした拓真の髪が頬に当たる。
身体が進んでいく速さはものすごく遅い。
でも、それが妙に気持ち良くて、いっそずっとここにいれたらいいのになあ、なんて考える。
緑の香りが、
外のムッとした空気が、
だんだんと遠ざかる。
ペタペタと床を踏む音。
服が擦れ合う音。
それだけが聞こえる。
何回か、私の脚が落っこちそうになる。
でも、拓真はしっかりと抱え上げてくれる。
その度に、ふわふわな毛が、私の頬を撫でる。ついには我慢ならなくなって、自分から、頬を埋めにいく。
「おーい、落ちるなよー」
「はーい」
私は、またそうやって気の抜けた声で答える。
だって、そんな心配いらないから。
寝室に入ると、拓真は私を背負ったまま、しゃがみ込んだ。
そして、私の尻はベッドサイドに乗っかる。
首に回した手も、あっさりと、引き剥がされた。
だから、私は拓真を、ムスっと見上げる。
「ん?何だ?」
「んーんー、なんでもなーい」
いや、分かんないのかーい。
そう心の中でツッコミながら、大きく手を広げて、後ろに倒れる。
ふかふかのベッドも、もちろん気持ちいい。
でも、あの肌をくすぐるような、気持ちよさには、どうやったって負ける。
やっぱりそうかと、一人で納得の笑いを、声に出し始めた。
「えへへへ」
「何笑ってんだ?」
「何でだろう、あはははっ」
「ったく。変なやつだ」
すると、拓真はクスッと笑って、背を向けた。また、私から離れていこうとする。
とっさに声をかけて、拓真を引き留めた。
「ねーねー、またさっきのしようよー」
「………ああ、ちょっと待ってろ」
でも、思い通りにはならない。
その背中は、一秒、一秒、遠ざかる。
だから、私は、また不満げに見つめる。
すると、途中で、拓真は止まった。
やっと、こっちを向いてくれた。
「まあ。いいか、ドアくらい」
私のより少しだけ、厚みがあって、ザラザラとしていた。
でも、熱に浮かされてるみたいな体温も、少しだけ甘さのあるアルコールの匂いも、すべて同じだった。
それもそうか。
同じお酒を飲んでるんだから。
もう自分の意思で、何かをなす力はない。
なのに、舌だけは、元気いっぱいだ。
こんなに早く動くっけ?ってくらい、拓真の舌を、全力で追いかけ回している。
こうだから、こうみたいな。
考えてやってわけじゃなくて、勝手に舌が走り回っている感じ?
当然、息もハアハアと上がる。
肉厚な舌も、ふっくらとした唇も、もう裂けそうなくらい、激しく擦れあっている。
だから、ひりひりと焼けるような、痛みまで感じる。
口で、息継ぎはできない。
それで、ちょっとでも鼻から息を吸おうとする。
すると、アルコールの濃い匂いも一緒に連れてきて、結果、ますます頭はボーっとする。
やっぱり今日は、無茶な飲み方をした。
こんなの絶対、苦しい。
苦しいに決まってる。
なのに、全く苦しくないのだ。
それどころか
もっと
足りない
と言い合いながら、相手の頭に手をきつく回し、舌先を奥深くまで届かせようとする始末。
もうこのまま後ろに倒れてしまいそう。
それでも拓真は身体を引かないで、舌を喉の奥まで押し込めてくる。
熱くて荒い息がずーっと肌にかかりっぱなし。
そのせいで体温はどんどん上昇していく。
私の頭は、とっくに熱に侵されている。
「ねえ?」
「ん?なんだ?」
「クラクラするー」
「じゃあ。ベッド、行くか?」
「うん、行くーー」
ずっと飛び飛びだった拓真の顔が、ついに私の視界から消えた。
「なにー?」
気の抜けた声で、そう聞いてみる。
すると拓真は、大きな背中を見せながら、振り返った。
「乗らないのか?」
やっと、私は寄りかかる場所を見つけた。
だから、重たい頭をドスンと落とした。
「ったく……」
だらんとぶら下がっていた腕も、勝手に彼の首に巻きつけられる。
そのまま何の力も入れなくても、身体がふわっと宙に浮いた。
「……よっと」
フワフワとした拓真の髪が頬に当たる。
身体が進んでいく速さはものすごく遅い。
でも、それが妙に気持ち良くて、いっそずっとここにいれたらいいのになあ、なんて考える。
緑の香りが、
外のムッとした空気が、
だんだんと遠ざかる。
ペタペタと床を踏む音。
服が擦れ合う音。
それだけが聞こえる。
何回か、私の脚が落っこちそうになる。
でも、拓真はしっかりと抱え上げてくれる。
その度に、ふわふわな毛が、私の頬を撫でる。ついには我慢ならなくなって、自分から、頬を埋めにいく。
「おーい、落ちるなよー」
「はーい」
私は、またそうやって気の抜けた声で答える。
だって、そんな心配いらないから。
寝室に入ると、拓真は私を背負ったまま、しゃがみ込んだ。
そして、私の尻はベッドサイドに乗っかる。
首に回した手も、あっさりと、引き剥がされた。
だから、私は拓真を、ムスっと見上げる。
「ん?何だ?」
「んーんー、なんでもなーい」
いや、分かんないのかーい。
そう心の中でツッコミながら、大きく手を広げて、後ろに倒れる。
ふかふかのベッドも、もちろん気持ちいい。
でも、あの肌をくすぐるような、気持ちよさには、どうやったって負ける。
やっぱりそうかと、一人で納得の笑いを、声に出し始めた。
「えへへへ」
「何笑ってんだ?」
「何でだろう、あはははっ」
「ったく。変なやつだ」
すると、拓真はクスッと笑って、背を向けた。また、私から離れていこうとする。
とっさに声をかけて、拓真を引き留めた。
「ねーねー、またさっきのしようよー」
「………ああ、ちょっと待ってろ」
でも、思い通りにはならない。
その背中は、一秒、一秒、遠ざかる。
だから、私は、また不満げに見つめる。
すると、途中で、拓真は止まった。
やっと、こっちを向いてくれた。
「まあ。いいか、ドアくらい」