結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。

3.

 学園を卒業した私だが、シオドアとの結婚式は約二年後というのもあって、ポーレット公爵家に定期的に足を運び、将来の公爵夫人としての教育を受けていた。この二年後というのも、学園を卒業したシオドアが遊びたいからだろうという話もちらほら聞こえてきたが、真偽は定かではない。
 それから一年が経てば、結婚式の準備で大忙し。ドレスはもちろんのこと、パーティー会場の装飾や料理、そして招待客をどうするか、などなど。
 まだ彼と結婚しているわけではないので、基本的に私はロイル侯爵邸で過ごしているけれど、結婚式の打ち合わせだ準備だとなれば、ポーレット公爵邸に向かった。以前からも定期的に顔を出しているため、シオドアと顔を合わせるより、ポーレット公爵夫人、すなわち未来のお義母様と会う時間のほうが長いくらいだった。
「まったく、シオドアは何をやっているのかしら?」
 その日は、結婚披露パーティーでの二人の衣装を選ぶというのに、シオドアは姿を見せなかった。まだ寝ているのか、それともどこかに遊びにいってしまったのか、怖くて聞くにきけない。
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