【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】

26 おかえり

 定時に仕事を終えて私服に着替え終えたアリスは、城門に向かう途中で見覚えのある大きな背中を見つけて走り出した。

 ゴトフリーは三日前から魔物退治の任務についていて、ここ数日会えていなかったから嬉しさもひとしおだった。

 背後から走ってくる気配に気がついたのか、ゴトフリーは振り向いてから笑顔になった。

「ゴトフリー! おかえり」

 アリスは何日間か会えなかった彼の腕をぎゅっと抱きしめて、大きく息を吸ってその匂いを嗅いだ。

 ゴトフリーが好んで使っている石鹸のすっきりとした匂いがした。

 彼と親しくなる前は会えなくても当たり前に過ごしていたはずなのに、付き合ってからは何日も会えないのは辛かった。

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