悪女ロベリアの矜持 ~欲にまみれた王族の皆様。〝ただの側室〟に翻弄される気分はいかがですか?~

▽ロベリア・ガーランド:二度目③

▽ロベリア・ガーランド:二度目③


 恋心を盾に、国王としての責務を果たさせようとする作戦はことごとく失敗した。

 国政を疎かにするのを咎めても、私に夢中なことを揶揄っているだけと解釈して喜ぶ。
 そして重大な国政を蔑ろにするほど、私に価値があるのだと見当違いなアピールをしてくる。

 国王がそんなことでは民衆の暴動が起きると脅かしても、神に選ばれた存在なのだから庶民に何を言われようと気にする必要はないと、安心させるように宥めにかかる。

 高価なドレスやアクセサリーに国費を注ぎ込むのが嫌で「こういうのは好きじゃない」と拒否すれば、国宝を持ち出して「余は何をしても許される」と得意げに。

 気に食わない女官をいじめるイレーヌのことを伝えても、嫉妬による告げ口だと上機嫌になるだけで、なんの対処もしてくれない。

 何を言っても、何を言わなくても、全てが彼の都合のいいように捻じ曲げられてしまう。
 そして私のためという名目のもと、国の財産が、民の血税が、湯水のように消費されていく。
 まるでそれが私への愛の証明だとでもいうように。

 ただ前王の息子として生まれついたというだけで。
 なんの努力もなく、義務も果たさず、怠惰に、欲望のままに、彼は生きていた。

 三ヶ月もする頃には、想定を遥かに上回る彼の愚かさにうんざりしていた。

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