可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
五章
(――とにかくネタを考えないと)
起床したアイリスは、メイドたちに身支度されながら昨夜に引き続き考えていた。
(遠回しで巻き込むのは無理そうだし、邸宅敷地内のことを勝手にするのも気が引けるし……だとしたら、ここはもう、大公様に私から何かしらの提案をしたほうが解決するわよねっ)
ひとまずダイニングルームでヴァンレックたち父子に合流すべく、身支度を整えて部屋を出る。
メイドたちは珍しくアイリスを見送った。
(ベッドの上を整えたり片付けたりするためらしいけれど)
なんだか珍しいなと思って廊下に出てみると、迎えのメイドでもなく、歩きながら日程を共有してくるブロンズでもなく――騎士が二人待機していた。
「ダイニングルームまでご案内いたします」
「……んん?」
なんだか警備が物々しくないだろうか。
廊下を歩いているとガランとした空気を感じた。働いている使用人たちの姿もあまり目に留まらない気がする。
(何かあるのかしら?)
起床したアイリスは、メイドたちに身支度されながら昨夜に引き続き考えていた。
(遠回しで巻き込むのは無理そうだし、邸宅敷地内のことを勝手にするのも気が引けるし……だとしたら、ここはもう、大公様に私から何かしらの提案をしたほうが解決するわよねっ)
ひとまずダイニングルームでヴァンレックたち父子に合流すべく、身支度を整えて部屋を出る。
メイドたちは珍しくアイリスを見送った。
(ベッドの上を整えたり片付けたりするためらしいけれど)
なんだか珍しいなと思って廊下に出てみると、迎えのメイドでもなく、歩きながら日程を共有してくるブロンズでもなく――騎士が二人待機していた。
「ダイニングルームまでご案内いたします」
「……んん?」
なんだか警備が物々しくないだろうか。
廊下を歩いているとガランとした空気を感じた。働いている使用人たちの姿もあまり目に留まらない気がする。
(何かあるのかしら?)