僕ら×回目の卒業式を
エピローグ
サァァ…
心地よい風。
まるで、昨日までのことが夢だったかのように。
そこからは一瞬だった。
ぼくらは警察に保護された。
どうやらこっちでは行方不明者になってたらしい。
でも、
船を作って、ネイルとレイルを操った、あいつは見つからなかった。
どうやらネイルとレイルはあいつが誘拐した普通の兄妹だったらしい。
そして、久しぶりに、僕ら日常に帰ってきた。
「今思えばすごいことだったよな」
リルが向川町の丘の上で言う。
みんな自然に立ったり寝転んだりしてる。
「でも、なんで黒幕は僕たちを殺さずに生かしたんだろ」
「急にどうしたんすかケイト」
「いや、不思議だなあって」
「良心があったからじゃない?」
エミリーがひっそりつぶやく。
「そうなの?」
「私はそう思っている。みんなもそう思ったほうがいいわよ」
…
「かもね」