妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。

17.消滅

「真夏ちゃん、大丈夫? ちょっと酔っちゃったかな? このグラスはこっちに片付けておくね」

ライ君がグラスを再び桐箱にしまって、私を心配そうに見つめてくる。
サラとルイと同じ吸い込まれるような綺麗な瞳。彼の真意は分からないが、今は子供たちとの安全をどう確保するかで頭がいっぱいだ。

「お水とか飲む? 今、到着したからとりあえず外に出よう」
「大丈夫。少し眩暈がしただけだから」

外に出るなり真っ先に大きな水音に驚いて、周囲を見渡す。
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