妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。

20.逃亡計画(清一郎視点)

弁護士事務所から車でナーサリーに向かう途中にコンドミニアムがある。信号待ちで横目で見たコンドミニアムの入り口には冬城組の園崎がいた。
警備員と押し問答になって中に入れてもらえないでいる。ここの警備員は優秀で住人全員の顔を覚えていた。いくら知り合いだと主張しても通してはもらえないだろう。

俺は違和感を覚えていた。今、誰もいないコンドミニアムに押し入って何の意味があるのだろう。しかも大きなビニール袋を持っている。恐らくあれは、真夏の買い物袋だ。彼女は既に冬城組の手に落ちた可能性が高い。ここに戻ってくるはずはない。

一瞬、俺は一つの可能性を考えた。
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