妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。

22.幻を愛した(ライ視点)

街の灯りが一本の川のように流れていく。
車は高速道路を走っていた。

真夏ちゃんはハンドルを握ったまま、静かに口を開いた。
「真夏ちゃん、お酒飲んでるから飲酒運転なんじゃ」
俺は真夏ちゃんの変貌ぶりに驚いていた。
(なんだか、二重人格みたいだ)

彼女が素早く車に乗り込んだので、慌てて自分も車に飛び乗った。
今、彼女を逃すと二度と彼女と会えない気がしていた。

「ふっ、貴方が無理やり飲ませたんでしょ、涼波ライ。まあ、私にとってはシャンパンなんてジンジャーエールよ」
「そんな訳ないよ。飲酒運転で捕まったらどうするの?」
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