妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。

23.バイバイ、涼波ライ

空港に到着すると、冷気が肌を切るように刺さった。
蛍光灯の白い光が床に長い影を落とし、人々のざわめきが波のように押し寄せては遠ざかる。 
入り口で京極清一郎が腕を組んで待っていた。

私がGPSの事を指摘して頬にキスをすると、彼は私の人格が交代した事に気がついたようだった。

「アリーヤには子供たちを連れてフロリダに移動するように言ってある」
京極清一郎の作戦は非常に良くできている。
(でも、私の子はもっと凄いのよ)

私はゆっくり首を振りながら口を開いた。

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