甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。

このままはイヤ

それから、結婚式までの日々はあっという間に過ぎていく。

空雅くんと喧嘩した日の翌日は二人ともどこかぎこちなかったけれど、その次の日には元の雰囲気に戻っていた。

それでも、やっぱり前より漂う雰囲気がどこかぎこちなくなった気もしていて。

結局、空雅くんにどこまで頼れば良いか分からないまま、元のスケジュールの通り私メインで進めつつ、空雅くんへの確認や分担を少しだけ増やした。

空雅くんはそれについてはもう怒らず、頼んだ仕事を完璧にこなしながら、「いつでも頼って下さい」とだけ言ってくれた。

結婚式当日、私と空雅くんは早朝にはもう結婚式場に来ていた。

結婚式が始まるのは、十時。最終確認やその他の打ち合わせ、また今回は私たちも参列するので自分たちの着替えやヘアセットの時間も必要だ。

正直言って、余裕があるとは全くいえないスケジュールだろう。

「空雅くん。まずはメインテーブルの花を運ぶ場所を確認して、運び終わってから最終仕上げと確認ね」

「分かりました。大きさを測ってきたので問題ないと思うのですが……」

「当日、何が起こるか分からないものだから。気を抜かずに行こう」

メインテーブルの花は、やはり大きく映えるバラをメインにした。
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