空に預けた恋を誓う〜エリートパイロットは約束の幼馴染を一途に愛しぬく〜
エピローグ
拓ちゃん。
私を見つけてくれて、ありがとう。
居場所なんて、どこにもないと思っていた。自分を押し殺し、感情に蓋をして、ただ空を見上げては、届かない幸福を願うしかなかった。
幼かったあの日、初めて抱いた想いは行き場をなくして空へと託すしかなかった。
けれどそれは今、確かな温もりとともに、この手の中にある。
重ねた手を、そっと握り返す。
この想いはもう二度と、どこへも預けたりしない。
顔を上げれば視線が重なり、どちらからともなく笑みがこぼれた。
見上げるだけだった空は、もう遠いものではない。
あの日、空に預けた恋は──いま、彼と隣りあう幸福のなかで、確かな未来へと繋がっていく。
Fin...


