虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
(エクリーユ)
――目覚めた直後、隣で国王が寝ていることに気づいた。
(この場合、婚約者はどんな行動を取るべきなのかしら……?)
男女交際の知識に疎いエクリーユは、何が正解かなどさっぱりわからない。
だから彼女はこういう時に頼りになる乳母に聞いてみようとあたりを見渡し、棚の上に置かれていた呼び鈴を鳴らそうとして――できなかった。
「なぁん」
そこにはベルの代わりに、ちょこんと腰を下ろす黒猫の姿があったからだ。
「黒猫さん……?」
「んにゃ?」
こてりと首を傾げた小動物は、尻尾をふりふりと振って目を閉じたまま微動だにしない主の様子を見つめる。
「にゃあー!」
その後すぐさまこちらが困っていると気づいたようで、何かに閃く。
『ご主人を起こせばいいんだね!』
獣は嬉々として、リドディエの頬に猫パンチをお見舞いした。
「う……っ」
「な、なんてことをするの!?」
「んにゃー?」
小さな呻き声を上げた陛下の瞳が、ゆっくりと開いていく。
『どうして怒るの?』
小動物は自分がどんな恐ろしいことをしていたのが自覚がないようで、エクリーユが驚く理由がわからないと不思議そうにする。
(この場合、婚約者はどんな行動を取るべきなのかしら……?)
男女交際の知識に疎いエクリーユは、何が正解かなどさっぱりわからない。
だから彼女はこういう時に頼りになる乳母に聞いてみようとあたりを見渡し、棚の上に置かれていた呼び鈴を鳴らそうとして――できなかった。
「なぁん」
そこにはベルの代わりに、ちょこんと腰を下ろす黒猫の姿があったからだ。
「黒猫さん……?」
「んにゃ?」
こてりと首を傾げた小動物は、尻尾をふりふりと振って目を閉じたまま微動だにしない主の様子を見つめる。
「にゃあー!」
その後すぐさまこちらが困っていると気づいたようで、何かに閃く。
『ご主人を起こせばいいんだね!』
獣は嬉々として、リドディエの頬に猫パンチをお見舞いした。
「う……っ」
「な、なんてことをするの!?」
「んにゃー?」
小さな呻き声を上げた陛下の瞳が、ゆっくりと開いていく。
『どうして怒るの?』
小動物は自分がどんな恐ろしいことをしていたのが自覚がないようで、エクリーユが驚く理由がわからないと不思議そうにする。