虐げられた末に復讐を終えた王女は、世界で一番幸せな王妃となる
8・最終決戦
新たなシンボルツリーを植えてから、2人の関係はより深まった。
「愛の共同作業でございますね」
後々その様子を耳にしたテラマは、エクリーユに優しく微笑む。
「それって、いいこと?」
「もちろんです。姫様と陛下の手によって植えられた苗木は、やがて立派な大樹となるでしょう」
「そうだといいのだけれど……」
乳母の話を耳にした少女は、どこか不安そうに遠くを見つめた。
再び窓の外から天高くそびえ立つシンボルツリーが見えるように鳴るまでは、長い年月がかかるとよくわかっていたからだ。
(一瞬で植物を成長する力に目覚めていれば、よかったのに……)
エクリーユはないものねだりをしながら、即座にその思いを打ち消した。
「1年に一度、陛下と成長の様子を見に行ってはいかがでしょうか?」
「もっと頻繁に、顔を出すべきではなくて?」
「小さな花々とは異なり、木々の成長は緩やかなのです。毎日のように広場へ顔を出すのも悪くはありませんが、姫様の安全を第一に考えるのならば、謹んだほうがよろしいかと」
「そう……」
無能と呼ばれていた時代は、危害を加えてくる人間に対して抗う術を持たなかった。
毎日気が休まる場所の確保すらも困難な状況であったが、今はようやく安全な場所で暮らせている。
「愛の共同作業でございますね」
後々その様子を耳にしたテラマは、エクリーユに優しく微笑む。
「それって、いいこと?」
「もちろんです。姫様と陛下の手によって植えられた苗木は、やがて立派な大樹となるでしょう」
「そうだといいのだけれど……」
乳母の話を耳にした少女は、どこか不安そうに遠くを見つめた。
再び窓の外から天高くそびえ立つシンボルツリーが見えるように鳴るまでは、長い年月がかかるとよくわかっていたからだ。
(一瞬で植物を成長する力に目覚めていれば、よかったのに……)
エクリーユはないものねだりをしながら、即座にその思いを打ち消した。
「1年に一度、陛下と成長の様子を見に行ってはいかがでしょうか?」
「もっと頻繁に、顔を出すべきではなくて?」
「小さな花々とは異なり、木々の成長は緩やかなのです。毎日のように広場へ顔を出すのも悪くはありませんが、姫様の安全を第一に考えるのならば、謹んだほうがよろしいかと」
「そう……」
無能と呼ばれていた時代は、危害を加えてくる人間に対して抗う術を持たなかった。
毎日気が休まる場所の確保すらも困難な状況であったが、今はようやく安全な場所で暮らせている。