超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

第3話 初仕事

私は命を狙われている――

テオドールに詳細を聞く前に馬車が停まった。
テオドールは無言で馬車を降りてスタスタと歩き出す。

(ついていけばいいのよね……!)

テオドールの配慮の無さに慣れてきたシャルロット。

馬車を降りて、息を呑んだ。

(これがあのグレイヴン公爵家……!)

シャルロットはその大きさと荘厳さに圧倒される。
当主であるテオドールが屋敷に入っていくと。

「テオドール様、お帰りなさいませ」

眼鏡をかけた老齢の執事が現れる。
パーティーに行った主人が令嬢を連れて帰って来たのに、驚きを表情に出さないのはさすが公爵家の執事。

テオドールは執事に「私の執務室に今朝のあれを持って来てくれ」と指示を出した。

(あれって何かしら……?)
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