余所者-よそもの-
第二章
18話:ノイズ
春が訪れようとしていた。
その日は、雨。
AnBarを出て、少し歩いたところでポツポツと降り出した。
戻ろうかとも思ったけれど、買い出しだけだし。
ちょっとくらい濡れたって構わない。
その甘い考えは、露天街の屋根の下でザアザアと雨の音が大きくなってから後悔した。
「要る?」
アーケードの出口付近で露店商に色の褪せた古いビニール傘を差し出されたけれど「いえ」と一言断って、屋根から飛び出す。
露店商から逃げる勢いのまま、恵西まで走った。
通り雨かな。
雨が止まなかったらコンビニで傘を買おう。
まずは買い物だ。
今日はおつまみのチーズ。
それから、お酒に添えるレモンとライム。
ついでに明日の朝食べるパンもここで買ってしまおう。
レジを済ませ、恵西の屋根の下で立ち止まる。
「うわぁ…」
願いも虚しく、雨はより激しくなっていた。
地面に打ち付けられた雨が跳ねて、足が濡れる。
幸いにも恵西を少し行った先、斜め向かいにはコンビニがある。
距離は50メートルもない。
「よし」と心を決めて、よーい、どん、で屋根下からダッシュ。
雨粒に目を細めながらコンビニまで一直線。
もう、あと少しでゴールというところだった。
その日は、雨。
AnBarを出て、少し歩いたところでポツポツと降り出した。
戻ろうかとも思ったけれど、買い出しだけだし。
ちょっとくらい濡れたって構わない。
その甘い考えは、露天街の屋根の下でザアザアと雨の音が大きくなってから後悔した。
「要る?」
アーケードの出口付近で露店商に色の褪せた古いビニール傘を差し出されたけれど「いえ」と一言断って、屋根から飛び出す。
露店商から逃げる勢いのまま、恵西まで走った。
通り雨かな。
雨が止まなかったらコンビニで傘を買おう。
まずは買い物だ。
今日はおつまみのチーズ。
それから、お酒に添えるレモンとライム。
ついでに明日の朝食べるパンもここで買ってしまおう。
レジを済ませ、恵西の屋根の下で立ち止まる。
「うわぁ…」
願いも虚しく、雨はより激しくなっていた。
地面に打ち付けられた雨が跳ねて、足が濡れる。
幸いにも恵西を少し行った先、斜め向かいにはコンビニがある。
距離は50メートルもない。
「よし」と心を決めて、よーい、どん、で屋根下からダッシュ。
雨粒に目を細めながらコンビニまで一直線。
もう、あと少しでゴールというところだった。