余所者-よそもの-
23話:馬鹿野郎
ついにその瞬間は訪れた。
ドォン!、とけたたましい音と共に、いよいよ蹴破られたドア。
私は扉と一緒になって後方に飛ばされ、
「………」
外れたドアノブを両手に持ったまま呆然としていた。
「へぇ、可愛いじゃん」
「誰からいく?」
「俺が見つけたんだ」
「ここ開けたの俺だぞ」
「俺お前の後とか絶対嫌だ」
男三人。
下卑た笑いを浮かべながら口々に主張して、こちらへ詰め寄ってくる。
彼らは気づいていなかった。
後ろで巨大な熊が目を赤く光らせていることに。
「――ォン…ダァラァアアアア!!」
サンコンは両端の男二人の首根っこを掴むと、左右から勢いよく引き寄せた。
真ん中の男を挟むようにして、三つの頭が一点に集まる。
ゴッ、という音が鳴り響いた。