愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
甘い罠を仕掛けて 蓮side
地下に降りても菜穂の涙は止まらなかった。待機していた車に彼女を乗せて、しばらく車を適当に走らせろと指示する。
啜り泣く菜穂。
胸のうちは彼女だけしかわからない。
今は泣きたいだけ泣けばいいと、静けさの中、彼女を抱き寄せていた。
車が、菜穂の家の前に止まり、彼女と一緒に車から降りる。
擦った瞼が赤くなり、鼻も頬も真っ赤で、涙でメイクが剥がれ、綺麗だった顔が幼く見える。
そんな彼女を見て、俺は、素顔の方が魅力的だと思った。
「送ってくれてありがとう」
「俺が送りたかっただけだから、気にするな」
「…折角の誕生日だったのに、私のせいで、ごめんね」
「謝るな、バカ女。お前のせいじゃないだろ」
自分の方が傷ついているくせに、こうやって他人に気遣って謝る。
そんな彼女に、ますます惚れていく。
俺が企んだ事とはいえ、彼女の誕生日の日の最後くらいは、笑顔で終わってほしい思う。
「22歳の誕生日、おめでとう。一緒に迎えられて嬉しかった。菜穂のこれからはいい日が待ってるはずだ」
祝いの言葉なんて初めてだが、恥ずかしげもなくスラスラと出ていた。言い終わる頃、泣き止んだはずの菜穂の目が、またうるうるとしだす。
啜り泣く菜穂。
胸のうちは彼女だけしかわからない。
今は泣きたいだけ泣けばいいと、静けさの中、彼女を抱き寄せていた。
車が、菜穂の家の前に止まり、彼女と一緒に車から降りる。
擦った瞼が赤くなり、鼻も頬も真っ赤で、涙でメイクが剥がれ、綺麗だった顔が幼く見える。
そんな彼女を見て、俺は、素顔の方が魅力的だと思った。
「送ってくれてありがとう」
「俺が送りたかっただけだから、気にするな」
「…折角の誕生日だったのに、私のせいで、ごめんね」
「謝るな、バカ女。お前のせいじゃないだろ」
自分の方が傷ついているくせに、こうやって他人に気遣って謝る。
そんな彼女に、ますます惚れていく。
俺が企んだ事とはいえ、彼女の誕生日の日の最後くらいは、笑顔で終わってほしい思う。
「22歳の誕生日、おめでとう。一緒に迎えられて嬉しかった。菜穂のこれからはいい日が待ってるはずだ」
祝いの言葉なんて初めてだが、恥ずかしげもなくスラスラと出ていた。言い終わる頃、泣き止んだはずの菜穂の目が、またうるうるとしだす。