婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】

EP:27☆乙女はヤキモチ妬くんです!


レオ様にお庭から手を引かれてお屋敷に戻った私は、廊下にある大きな窓に頬杖を着いてぼんやりと窓の外を見つめていた。


じーっと、レイヴン公爵邸の大きな門を見ながら、ぽつりと呟く。


「ギル様、帰ってくるの遅いなぁ……」


そんな私の呟きは廊下にすぅーっと、吸い込まれていった。



はぁー……こんなに遅いなんて、そんなに楽しくお喋りしているのかなぁ……


そんな事を考えていると、ため息がとまらない。

モヤモヤとしながら、ギル様を待つ時間はあまりにも苦しくて、それは果てしなく続く永遠のようだった。



それからどれぐらいの時間が経っただろうか……飽きずにひたすら、門をじっと見つめる。

すると、ずっと待っていたレイヴン公爵家の馬車が入ってきた。


「あっ!ギル様だっ!!」



恋する私は、あんなにもモヤモヤしていたのに、ギル様が帰ってきたかと思うと嬉しくて顔が緩む。


張り付いていた窓からさっと離れると、早く顔が見たくてるんるんで玄関に向かった。


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