PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
33.僕、男だからね?
朝起きると、時間を確認する。
今日のPRIMUSハウスへの出勤は九時。
少し時間に余裕があったため、いつもより少しだけアレンジを加えたアップヘアにしてみた。
動きやすい服に着替え、家を出る。
通勤に一時間近くかかるのは大変だ。
でも、この職場は私にとって宝物だから、そんなことは何ともない。
PRIMUSハウスに着くと、笑顔を浮かべてインターフォンを押した。
出てきたのは、湊くんだった。
「おはようございます!」
「おはよ。なんかいいことあった?」
「いいことは、最近ずっと続いてます!」
会話をしながら、PRIMUSハウスの中へ入っていく。
「何があったの?」
「ここで働けることが、私にとって一番のラッキーです!!」
何故か、湊くんがじーっと私を見つめている。
あの……そんなに見つめられたら、胸が苦しいです。
「こはるちゃん」
「はい?」
「なんか、変わった?」
「えっ!?」
「なんか、表情が生き生きしてる気がする」
「……あ! それなら、できるだけ笑顔でいたくて」
湊くんは目を細めると、優しく笑った。
「こはるちゃん、すごいな」