PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

40.見たらいけない

雪くんが静かに目を伏せる。
「本当に……何で、ひなたなんだろう」
その声は、今にも消えてしまいそうなほど弱々しかった。
湊くんはゆっくりとソファーへ腰を下ろす。
一度深く息を吐き、何かを決意したように顔を上げた。
「色々思うところはあるけど……」
「今の俺たちにできるのは、ひなたを信じることだけだ」
雪くんの瞳には、涙が溜まっていた。
「もし……さ……」
言葉が喉につかえ、それ以上続けられない。
「ひなたは強い。だから、大丈夫だろ」
そう言い切った湊くんだったけれど、その表情には隠しきれない不安が滲んでいた。
雪くんは小さく首を横に振る。
「もし……ひなたがエゴサーチなんかしたら……やばいよ……」
「今のネットは、見ちゃ駄目だ」
震える声に、部屋の空気が一気に重くなる。
誰も、その言葉を否定できなかった。
「……とりあえず、今は休もうか」
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