PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

44.PRIMUS

雪くんと湊くんは、静かに頷いた。
「……ありがとう」
ひなたくんは頭を下げる。
「……じゃあ、配信してくる」
椅子から立ち上がると、ひなたくんは振り返ることなく自分の部屋に向かった。
私はポケットからスマホを取り出し、ひなたくんの配信通知を待った。
やけに時間が長く感じる。手のひらが汗で湿っていく。
——ピロン
通知音が響き心臓が跳ねる。
ひなたくんの配信が始まった。
息を呑み、唾をゴクリと飲み込んだ。
画面にひなたくんの顔が写った瞬間に、コメントが異様な早さで流れ始めた。
胸がどくりどくりと騒ぎだす。
『裏切り者!』
『所詮はひなたも男!』
『消えてください』
ひなたくんは、微動だにせず画面のコメント欄を見つめている。
その間もコメントは流れ続けた。
『信じてたのに——』
ひなたはピクッと肩を震わすと、頭を深く下げた。
「……本当に申し訳ありません」
コメント欄が一気に加速する。
『謝るだけなら誰でも出来る』
『認めたwww』
『好感度下がったねw』
ひなたくんは顔を上げると、再びコメント欄を見ていた。
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