PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

1.仕事先は推しの家

「これが、住所」

母から、一枚のメモを手渡された。 そこには、今回の仕事先の住所が書かれている。 そういえば―― 私、母に勧められた仕事を引き受けたんだっけ。

不器用な私だけど、今回だけは逃げずに、全力で頑張りたい。

「ありがとう」
「芸能関係だから、口外禁止ね」
「分かってるよ」

そんなことをしたら、私を信じて仕事を任せてくれた母を裏切ることになる。

だから、この約束だけは絶対に守る。 私は住所が書かれた紙を、大切にバッグへしまった。
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